ZAITEN2023年12月号

ジャニーズ性加害狂騒曲「お前が言うな‼」

【特集2】ジャニーズ性加害狂騒曲「お前が言うな‼」「NG記者」「旧ジャニーズ」の言い分

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 スマイルアップ(旧ジャニーズ事務所)創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐり、10月2日に都内で会見が開かれた。  

 東山紀之社長(57)や関連会社「ジャニーズアイランド」の社長を務める井ノ原快彦氏(47)らが登壇し、社名変更や藤島ジュリー景子前社長(57)が保有する株式の取り扱いなど、新体制について説明した。  

 この会見では「指名NGリスト」が存在し、会見の仕切りを担ったFTIコンサルティングがNGリストを作成したとされる。  

 編集部では、この当日の記者会見で「NG記者」とされた、本間龍氏、鈴木エイト氏、望月衣塑子氏から会見当日に質問したかった事柄を募り、スマイルアップへ質問した。

結局は「ファンありき」

 まずは本間龍氏からは以下の質問を得た。

「新会社の名称を、ファンクラブ会員の公募で決めるとしていることについて、そもそも新しい名称への変更は、ジャニー喜多川氏の性加害問題からの決別を目的としているはずなのに、名称募集などを行えば、それはイベントと化し、メディアも名称予想などを報道して〝お祭り〟になってしまう。新名称は公募ではなく、経営陣で決めるべきではないか」  

 これに関し、スマイルアップは、以下、回答した。

〈ご指摘は真摯に受け止めます。しかし、弊社としては、新しい名称への変更について公募を行うことを「イベント」や「お祭り」と捉えているわけでは決してございません。新しい会社を作り上げていくために、今まで長い間、タレントのご支援を続けて下さっていた方々のご意見を伺うことが適切だと考えました〉  

 ピント外れの回答と言わざるを得ない。名称変更を「イベント」と捉えていたら大問題であるが、ファンからすればそれは「イベント」に他ならないだろう。  

 本間氏はNGリストに自分が入っていたことに対して、以下のコメントを寄せた。 〈9月7日の会見で「ジャニーズという名を変えないのは、ヒトラー事務所とかスターリン事務所と名乗り続けるのと同じで、あまりに非常識ではないか」と質問した。これが名称変更への流れを決定づけたようなので、事務所側は煙たい存在だと認識したのではないか。いまだにジャニーズ事務所に忖度するメディアやレポーターが非常に多い中で、取材対象から嫌がられる、または煙たがられていることが分かっただけでも、大変名誉なことだと感じています。

......続きはZAITEN12月号で。

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