ZAITEN2026年3月号

〝厚顔無恥〟の前社長が居座る

三菱マテリアルの『悲劇』

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「低迷の始まりは2017年発覚のデータ改竄事件」と言われる三菱マテリアル。 子会社の不正と強弁に終始した本体は、業界では〝一人負け〟状態。その原因とは......。

 2026年は年明けから国際情勢が大きく動いた。1月2日にアメリカ軍がベネズエラに侵攻。その直後、昨年末から大規模反政府デモが起きているイランへの攻撃を匂わせた米大統領ドナルド・トランプは、一方でグリーランド併合を執拗にぶち上げた。地政学リスクが高まれば「金・銀・銅」を扱う非鉄株の相場が動く。三菱マテリアル株が約8年ぶりの高値圏に達した。だが、惑わされてはいけない。株主が浮かれるのは時期尚早。この会社、長年の「膿」がまだ一掃されていないのだ。

業界では"一人負け"

 1月6日、三菱マテの株価は一時前日終値比318円(8・6%)高の4008円となり、18年2月以来4000円台を回復。1月16日現在4350円と17年11月に記録した上場来高値(4605円)に迫っている。 「一昨年11月の米大統領選以来、『防衛株』は2〜3倍になったし、今度は『非鉄株』。株主は〝トランプ様様〟だろう」。年明けの互礼会で三菱グループ「金曜会」(三菱系有力企業の社長会)メンバー企業の幹部は笑いが止まらないといった表情でこう語った。  

 洋上風力発電の安値入札が祟ってプロジェクトをキャンセル・撤退した三菱商事、社長人事の迷走や事業再編の停滞で約1300人の希望退職を行う三菱ケミカルホールディングスなど三菱グループでは不祥事や業績不振で経営責任を問われる企業が続出しているが、当該各社のトップは〝馬耳東風〟を決め込んでいる。こうした「ぬるま湯」状況を助長しているのが昨今の株高。日経平均5万4000円台突破(1月14日)などに浮かれる上げ潮ムードが経営の不作為や判断ミスを覆い隠している。その典型が三菱マテである。

......続きはZAITEN3月号で。

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