ZAITEN2024年01月号

宝塚の最低記者会見、NHK経費不正問題、民放キー局人事、池田大作死去の激震…

特ダネ記者「放言座談会」

カテゴリ:インタビュー

 ジャニーズ性加害問題ですが、被害者のひとりが自殺するという最悪の状況となっています。

 被害を訴えている「当事者の会」に所属していた40代の男性が10月から行方がわからなくなっていましたが、大阪で発見され死亡が確認されたというもの。

 性被害を訴えていたことに対して、SNS上での誹謗中傷が原因と見られている。

 とりわけ、事務所の対応については批判が集まっていたわけですが、暴走するファンに対して、なんら策を講じてこなかったなかで、このような痛ましい事件が起こったことで、事務所は更なる批判に晒されています。

 当然といえば当然だな。旧ジャニーズ事務所の対応は記者会見も含めて、あまりに社会に対して不誠実だ。にもかかわらず、根強いファンの擁護は、はっきり言ってカルト宗教と同じ。

 これ以上、痛ましい犠牲が出ないためにも事務所の適切な対応が求められますが、いまの事務所の体制でどこまでできるのか。

 問題の焦点がぶれてしまい、問題そのものの報道が矮小化されかねないです。

またも問題の記者会見

 芸能界の自殺で言うと、宝塚歌劇団の団員が自殺した問題は尾を引きそうだ。

 一般のニュースでも合格の様子が報道されるなど、厳しくも華やかな世界と見られていた劇団内の実情が、まったく〝清く正しく美しく〟なかったことが詳らかになったわけだ。

 11月14日に開かれた記者会見ですが、これがまたひどかった。

 ビッグモーター、旧ジャニーズ事務所、日本大学と今年は不祥事についての記者会見はどれも問題ばかりでしたが、まさにダメ押しの問題記者会見でした。

 会見については当日の昼まで〝隠蔽〟した状態で、13時頃にリリースを流しました。会見は16時からで3時間を切っている状況では在京メディアは現地に行くのが間に合いません。

 会見のリリースを流したのは大阪芸能記者会、宝塚市政記者クラブ、神戸民放記者クラブのみ。そもそも、自分たちに近い在阪メディアしか呼ぶつもりがなかったということだな。

 それでも週刊文春、週刊新潮は事前に情報を得ていたのか、あるいは関西在住の記者を動員したのか現場には来ていました。

.....続きはZAITEN1月号で。


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