ZAITEN2024年04月号

レゾナックHD髙橋秀仁社長の横暴に人心乖離

カテゴリ:企業・経済

 レゾナック・ホールディングス(HD)社長、髙橋秀仁の社員らへの当たりが強いと話題となっている。「MBA(経営学修士)を持っている社員がこれしかいないからこの会社はダメなんだ」と言ったり、「30代以下の社員の意見しか聞かない」とベテランを〝老害〟扱いしたりしているという。こうした環境に耐え兼ね、退職する社員も続出との評判だ。

 レゾナックは、化学の名門企業・昭和電工が前身だ。2020年に日立化成を買収し、昨年1月に持株会社制に移行すると同時に、社名を改めた。日立化成の統合で昭和電工の売上高は1兆円台の大台に乗った。当時、最高戦略責任者(CSO)だった髙橋がこの買収を仕掛けた。

 髙橋の経歴は華麗の一言に尽きる。東京大学卒業後、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入り、海外駐在などを経て、日本ゼネラルエレクトリック(GE)へ。さらに複数の外資系企業を渡り歩いた後、 15年に昭和電工に移った。昭和電工では戦略企画部長などの要職を務め、22年1月にトップに就いた。石油化学(石化)やアルミニウムなどを基盤とする伝統的な素材メーカーである昭和電工の事業ポートフォリオを見直し、成長分野と見定めた半導体材料に軸足を置くリーディングカンパニーへの転換を謳っている。


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