ZAITEN2024年05月号

【対談】佐高信の賛否両論

佐高信 vs. 森 達也「傍観を続けるメディアに存在価値なし」

カテゴリ:インタビュー

もり・たつや 広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。作品にオウム真理教の現役信者を被写体とした自主制作ドキュメンタリー映画『A』など。2023年、100年前に千葉県福田村で実際に起きた行商団9人の虐殺事件を題材とした『福田村事件』が公開。

佐高:
映画『福田村事件』は大ヒットですね。

森:予想を遥かに超えるたくさんの方が映画館へ足を運んでくれました。撮影中は公開しても反日映画だと言われるのではないか、街宣車が来て大騒ぎになるのではと心配していました。しかし、公開1カ月ぐらい前の昨年8月からメディアから集中的に取材が来て、手ごたえを感じました。  

 小池百合子東京都知事が関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式典に、「今年も追悼文は出さない」とした発言がメディアの注目を集めるきっかけになったと思っています。  

 小池さんは既定路線をとり、議会で質問されても例年通り「歴史家に委ねる」と訳の分からないことを言った。小池さんに対して、メディアも「いくらなんでもそれはないだろう」と業を煮やしたのかもしれません。安土桃山時代じゃないのですから、東京都知事の立場で歴史家に任せるなんていう無責任な発言は〝傍観者〟と言わざるを得ない。この映画の中でも加害者と被害者だけではなく、傍観者もたくさんいます。

佐高:一番いら立つのは傍観者ですよね。石原慎太郎でさえ追悼文を出していました。

.....続きはZAITEN5月号で。

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