ZAITEN2024年07月号

終焉カウントダウン「断末魔の大手新聞」

【特集3】産経新聞「販売局の裏金疑惑」証拠資料を入手‼

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本誌2024年2月号、3月号で報じた産経新聞販売局幹部による裏金疑惑とそのスキーム。 編集部が新たに入手した資料によって〝奨励金〟を利用した不正計上金額が露わとなった。

 自浄作用による改善の兆しか、組織崩壊を告げる号砲か―。

 本誌2024年2月号、3月号で報じた産経新聞販売局における〝裏金疑惑〟についての続報である。  

 既報したように、販売関係者によると、拡張員と呼ばれる販売セールス団の稼働数(新規契約数)に応じて支払われている〝補助〟と呼ばれる販売予算における奨励金の不可解な支払いが「裏金」の温床ではないかと疑問視されていた。関係者は語る。

「大阪からやってきた、セールス団Aはまったく稼働していないとみられるが、毎月100~200万円の奨励金が支払われています。これを裏金の原資としてXらに環流しているのではないか」

 関係者から名指しされるXとは、同社が昨年、大阪府から「不当景品及び不当表示防止法(景表法)」違反に基づく措置命令が下された際に処分された当時、大阪販売局トップの常務取締役だった扇谷英典の元部下である。現在は東京販売局長、執行役員として販売局のトップに君臨している。  

 このXとその部下らは、知己のセールス団であるAに対する奨励金として、関連子会社Yなどを介して、毎月100万円以上、多いときには200万円以上を販売局に計上し、Aに支給していた。

......続きはZAITEN7月号で。

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