ZAITEN2024年09月号

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お茶の間を騒がせた〝役人たちの夏〟の人事

カテゴリ:政治・国際

 特段サプライズもなかった夏の霞が関の幹部人事だが、ニュースに登場しお茶の間を騒がせた官僚達の異動が相次いだ。  

 環境省特殊疾病対策室室長だった木内哲平。今年5月、環境相の伊藤信太郎が水俣病患者らとの面会時、「持ち時間を過ぎた」としてマイクを切る指示をした張本人だ。7月1日付で厚生労働省所管の独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の執行役員に就任した。  

 実は木内は厚労省採用で医師免許を持つ「医系技官」だ。医系技官の人事ローテーションの一環で、「半ば厚労省の植民地と化している」(専門紙記者)環境省に出向していた。その出向先で件の騒動を引き起こし、伊藤は謝罪に追い込まれた。  

 通常なら現場を仕切っていた木内も詰め腹を切らされるのだが、PMDAの執行役員というのは「そう悪くないポジション」(別の専門紙記者)。

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