ZAITEN2025年08月号

リスクのツケは加盟店に

ワークマン「酷暑対策法規制」で株価上昇の皮算用

カテゴリ:企業・経済

 女性層に照準を定めた一般向けアパレル業態「#ワークマン女子」への期待感から、2019年には最高値1万570円をつけたものの、その後、同業態の迷走により、24年6月には3450円まで株価が下落していた作業服の製造・小売チェーン「ワークマン」。その同社の株価が今年3月頃からにわかな上昇に転じている。6月に入ると6000円を超え、6月16日時点で5930円をつけた。

 好調の背景のひとつと目されるのが、労働安全衛生規則の改定により、今年6月1日から職場での熱中症対策が罰則付きで義務付けられたことだ。これに伴い、作業者の衣服内の空気を循環させることで体温上昇を抑え、熱中症リスクを軽減させることのできる冷却ファン付きの「空調ウェア」への注目が集まっており、本来が作業服の小売チェーンであるワークマンには有利に働くと目されているのだ。 『会社四季報オンライン』によると、複数の証券会社がワークマン株を「買い推奨」に指定したと報じている。ワークマン自身も空冷機能付き作業服について、〈販売金額前年比120%を見込んでいる〉と鼻息は荒い

リスクのツケは加盟店に

 だがこうした分析に反し、日々顧客に接する同社のフランチャイズ(FC)加盟店の現場からは、冷ややかな声も聞こえてくる。 「法規制なんて今さら関係ありませんよ。作業員たちだってここ数年の殺人的な酷暑で死にたくないので、とっくに自前で空調ウェアは買い揃えているからです。法規制は現実の後追いでしかなく、新規の需要などほとんど見込めないでしょう」(FC店舗経営者)というのだ。

......続きはZAITEN8月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

アステラス製薬 安川会長「AI高評価」に〝1人ご満悦〟

新日本科学〝いわく付き役人天下り企業〟の家督相続に暗雲

復活目指す「造船大国」は〝転覆前夜〟

【特集3】JR東日本との「難儀な連携協定」に不協和音

【特集3】JAL「赤坂・鳥取体制」の限界

【特集2】「天下り組」に食い物にされる廃炉&汚染水処理事業

【特集2】東京電力「再建シナリオ破綻」の現在地

INPEX「次期天下り社長」が狙う〝JAPEX吸収〟

UACJ「外国人労働者差別」と「隠蔽加担」

関電工「人間第一」が聞いて呆れる現場の実態