ZAITEN2025年10月号
選挙ウォッチャー ちだい
【インタビュー】「バカにはバカと伝え続けてバカな政治家を誕生させない!」
カテゴリ:インタビュー
『NHKから国民を守る党とは何だったのか?』
新評論/¥1500+税
ちだい―選挙ウォッチャー。千葉県柏市出身。吉本興業の東京NSC放送作家コースに1期生として入学し、卒業後は放送作家としてキー局のテレビ番組やラジオ番組などを担当。2017年の参議院選挙で様々な候補者を見たことで選挙の実情に危機感を覚え、同年の越谷市長選から本格的に選挙ウォッチャーとしての活動を開始。
放送作家を経て、2017年から選挙ウォッチャーとしての活動をスタート。既成メディアの多くが民主主義をゆがめる立花孝志氏の活動に対して、正面から論じることができなかった中で、多くの裁判を提起されたにもかかわらず屈せずに評論活動を行ってきた。豪胆無比であるちだい氏に、政治の今と未来を聞いた。
―先の参院選において、比例代表ともに議席を得られず惨敗したNHK党(N党)ですが、今後の活動や動向について、どうお考えでしょうか。
N党の活動はかなり厳しい状態に置かれているのではないかと思います。
端的に言うと、「お金がなくなってしまった」ということですね。政治資金が底をついてしまっている。これまでお金をバラまくことで票を集めていたのですが、バラまくための5万円すら払えていない状況です。みんなから5万円をカンパで集めているほど困窮しています。もういよいよそこまで行っちゃってるんですね。
また、活動を支える支持者もいなくなってしまった。
立花という人はある意味面倒見がよくて、親分肌。働かなくてニートのような人たちを船橋にある本部に住まわしてやっていたのです。そこも資金繰りが苦しくてできなくなった。そういった信者(N党支援者)の活動に支えらえていた部分も大きかったのですが、そんな彼らもいなくなってしまいました。前参議院議員の浜田聡に関しても落選して倉敷に帰りました。公設秘書がいなくなって交通費も公費でなくなったので、東京に頻繁に上京もしないだろうし、まわりから人がいなくなってしまったんですね。
それでは、新しい人脈を築けばいいかというと、そう簡単でもない。立花っていうのは大言壮語のスタイルで人を呼び込む。
以前は、堀江貴文の周辺にいる、予備校「武田塾」元塾長の林尚弘だとか、令和の虎界隈の集まるパーティーに行って「一緒に組みましょうよ」「資金もあって対等な立場です」ってオーラを出すのがうまかった。 そもそも立花を天才のように崇める支持層が生まれたのは、堀江貴文の影響によるところが大きかったと思います。立花は熱烈なホリエモン支持者さえも互いに利用し合ってきた。
......続きはZAITEN10月号で。