ZAITEN2026年2月号

〝ド昭和企業〟トライアルHD 西友買収でも難路

カテゴリ:企業・経済

 九州を地盤とするディスカウントストアチェーンのトライアルホールディングス(HD)。2024年3月に東証グロース市場に新規株式上場し、25年7月には大手スーパーの西友を買収するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで全国区の小売チェーンにのし上がった。しかし企業文化のあまりの違いに、経営統合シナジーの発露には暗雲が垂れ込める。

「僕の役割は脅しです。DX(デジタル・トランスフォーメーション)に取り組まない企業とは取引できないということです」

 25年夏に西友社員向けに開かれた戦略説明会でトライアルHDの創業者、永田久男の声が響き渡った。メーカーや卸に対する優越的地位の濫用とも取れる発言だ。  

 元々は1974年に福岡で家電製品販売業「あさひ屋」を創業。84年にトライアルカンパニーに商号変更された。それ以降、家電量販店の店舗網を拡大し、ディスカウント業態店舗のチェーン展開を進めるなど業容を拡大してきた。そんなトライアルの名が一躍全国区になったのが25年3月。3800億円を投じて西友の全株式を投資ファンドなどから取得し子会社化すると発表した。年間売上高は単純合算で1兆2千億円になる大型買収だ。同年7月に買収手続きが完了した後、トライアルによる西友の支配が始まっていった。  冒頭で触れた戦略説明会が典型例だ。

......続きはZAITEN2月号で。

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