ZAITEN2026年2月号
「動作確認だけで」1兆円の追加資金―
ラピダスの未来は〝濡れ手で『泡』〟
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「濡れ手で粟」の粟は「泡」となって消えてしまうことはあるまいか。 〝国策企業〟として巨額資金を投じられたラピダス。試作成功だけで浮かれているが......。
2025年11月、経済産業省は先端半導体国産化を目指すラピダス(東京・千代田)に25年度中に1千億円を出資するほか、26〜27年度に約1兆円の追加支援を行うと発表した。政府の支援額は27年度末に約2・9兆円に達する見通し。一方12月半ばにようやく民間の新規株主約20社が報じられたが、"みんなで渡れば恐くない"と言わんばかりの「奉加帳方式」で民間株主の腰は引けたままだ。
不透明な「国策企業」
そもそも、線幅2ナノ(ナノは10億分の1)㍍の微細半導体量産を目指すラピダスの設立は、半導体サプライチェーンの脆弱性解消を目的にした経済安全保障政策の一環と位置づけられ、台湾積体電路製造(TSMC)の国内誘致に次ぐ具体化案件となった。
先行するTSMCは既に熊本第1工場(熊本県菊陽町、主な製造プロセス=線幅22〜28ナノ㍍、12〜16ナノ㍍)が24年12月に量産を開始し、第2工場(同、4ナノ㍍)を27年12月に稼働させる計画。経産省は既に両工場へ合計1・2兆円を支援することを公表済みだ。TSMCとラピダスの他にも、経産省は米マイクロン・テクノロジー広島工場(広島県東広島市)に合計7745億円、キオクシアホールディングス(HD)四日市工場(三重県)と北上工場(岩手県)に合計2430億円と次々に資金支援を表明している。
......続きはZAITEN2月号で。
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