ZAITEN2026年6月号

医薬品の知見はあるのか

わかもと製薬「みずほ出身社長」で株主総会紛糾危機

カテゴリ:企業・経済

 胃腸薬「強力わかもと」で知られるわかもと製薬の社長に、4月1日付で常務取締役だった平井友行が昇格した。一見変哲もないこのトップ人事に市場関係者がざわついている。この平井、社長交代に伴い会長に就く前任の五十嵐新同様、みずほフィナンシャルグループ(FG)出身だからだ。わかもとがメーンバンクであるみずほ FGの天下り先になっているとアクティビスト(物言う株主)が突き上げているさなかでの社長交代だけに、「神経を逆なでしていないか」(市場関係者)と密かな関心が寄せられている。6月に予定する株主総会を前に、新たな火種を抱えた格好だ。  

 わかもとの2026年3月期の業績見通しは売上高が100億円、営業利益が2億円。24年3月期、25年3月期と2期連続で営業赤字だったのに対してようやく黒字化するが、総じてさえないことに変わりはない。株価もこの1年の間、200円台後半から300円台半ばと低迷する。

医薬品の知見はあるのか

 こうした中でトップに立つのが平井だ。平井は1989年に慶応義塾大学経済学部を卒業後、みずほFGの前身である日本興業銀行に入り、みずほコーポレート銀行、みずほ証券に勤務した。その後、西部石油取締役を経て2023年にわかもとに入社。24年6月に常務取締役に就任していた。今年2月26日に発表した社長交代を知らせるプレスリリースでは、「今後の持続的な成長と一層の企業価値の向上を実現」するためにこの人事を行ったと説明するが、経歴から見る限り、医薬品に対する知見が平井にあるとは言い難い。

......続きはZAITEN6月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

NHK井上新会長の船出に水を差す「情報棟開業延期」「敏腕Pセクハラ疑惑」

武田薬品「ジュリー・キム新社長」就任早々から前途多難

日鉄鉱業・三菱マテリアルが「南国フィジー」で大顰蹙

朝日新聞「角田社長」のもとで進む〝読売化〟

日英伊戦闘機計画「GCAP」でも三菱重工・三菱電機はやはり〝下請け扱い〟

【緊急取材】「ナフサ狂騒曲」カルビー、カゴメ、日清製粉、TOTO、LIXIL...

【特集】信越化学「青色吐息他社」とは裏腹に〝値上げ巧者ぶり〟

【特集】エネオス宮田「石油危機で権力掌握」の死角

民放キー局が「プロミネンス制度」で最後の悪あがき

東電HD新会長に「ヨコオ Who?」の声