ZAITEN2026年6月号

社内外から「カリスマ」

エーザイ内藤晴夫CEO「超長期政権」でも辞められない理由

カテゴリ:企業・経済

 年明けから一部メディアが騒ぎ立てていたエーザイ社長交代の観測だが、蓋を開けてみれば4月以降も内藤晴夫が続投することになった。  

 交代の根拠とされていたのが、2016年度にスタートした10カ年の経営計画が終了し、26年度から次の経営計画が始まるタイミングを迎えること。晴夫が78歳と高齢であることも大きい。早ければ今年2月の第3四半期決算発表に合わせて発表するという情報も業界内では流れていた。  

 晴夫からその息子である景介へのバトンタッチが「既定路線」(アナリスト)と言われているエーザイでは、創業家が代々トップに君臨してきた。

社内外から「カリスマ」(エーザイOB)との評を得る晴夫は、創業者から数えて3代目。40歳で社長に就き、40年近く君臨する。晴夫がすべてを仕切る社風であり、その強烈な個性でけん引してきたからこそ、困難だとされてきた認知症薬「レケンビ」を実用化できたと言われる。

 一方で、後継者として目される景介に関しては「物足りない」(同)ともっぱらの評判だ。今年38歳の景介は13年の入社以降、4代目としてスピード出世を遂げ、24年6月に代表執行役専務と、わずか10年でトップを窺う座にまで上り詰めた。

〝お世継ぎ〟に対する社内の不安は広がりを見せているようで、それを反映したのか、昨年7月にエーザイが公表した組織の課題に関する調査結果では、「リーダーシップ」に対する社員の信頼感は100点満点中74点にとどまる始末。2年連続で低下しており、景介は「非常に重く受け止めている」と陳謝を余儀なくされた。

......続きはZAITEN6月号で。

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