ZAITEN2026年7月号
「進撃のアクティビスト」vs「怯える上場企業」
【特集】死屍累々の地銀を漁る「北尾SBIとアクティビスト」
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強制再編かSBIの軍門に下るか―
地方銀行界で新たな再編のうねりが起きている。背景には、長年の株価低迷に乗じて大量の地銀株を取得したアクティビスト(モノ言う株主)が各行経営陣に対し、解散価値を下回るPBR(株価純資産倍率)1倍割れの早期解消など、資本効率の改善を厳しく迫っていることがある。
金融庁や東京証券取引所もこの動きに加勢しており、自力ではビジネスモデル改革も株価向上策も覚束ない各行は、他行との再編に活路を見出すしかない状況に追い込まれている。個人投資家の間にも再編期待が広がる中、6月の株主総会では地銀トップが「どこと組むのか」と問い質される場面も予想される。
数あるアクティビストの中でも、パンデミック並みの猛威を振るっているのが、元ゴールドマン・サックス証券アナリスト出身の田中克典が代表を務める「ありあけキャピタル」だ。
2022年ごろから仕掛けた千葉興業銀行株の大量取得では、約117億円を投じて株式を2割近くまで買い上げた上、同一県内の競合行である千葉銀行に約237億円で売り飛ばした。ありあけが莫大なキャピタルゲインを手にした一方、千葉興銀は千葉銀との経営統合に追い込まれた。
総資産約21・2兆円を誇る圧倒的な県内トップ地銀の千葉銀行に対し、千葉興銀の総資産は約3・4兆円と6分の1以下の規模。事実上吸収されることを恐れていた千葉興銀頭取の梅田仁司ら経営陣は、ありあけ代表の田中に対して「千葉銀だけには保有株を売らないでほしい」と懇願していたが、一顧だにされなかったという。
結局、両行は今年3月、経営統合で最終合意。27年4月に持ち株会社「ちばフィナンシャルグループ(FG)」を設立し、その下に両行が従来の看板のままぶら下がるというが、千葉銀がこれまで歯牙にもかけていなかった千葉興銀の株式買収に大枚を払ったのは、「他県の有力地銀や、りそな銀行などに買われたくなかったから」(元千葉銀役員)という防衛目的に他ならない。
......続きはZAITEN7月号で。
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