ZAITEN2026年7月号

「進撃のアクティビスト」vs「怯える上場企業」

【特集】花王「オアシス攻防」が深めた〝ESG経営〟の矛盾

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環境破壊・人権侵害企業との関係を否定しきれず

 消費財大手・花王と、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントの間で2年にわたり繰り広げられてきた攻防が、今春ひとつのピークを迎えた。  

 2024年4月に花王株を3%超保有して以来、「ポートフォリオの最適化」や「社外取締役の刷新」などを同社に求めてきたオアシスは、今年3月に議決権比率で12%超をもつ筆頭株主に躍り出ると、花王の主力商品である洗剤やシャンプーで使用されるパーム油の調達先に関し、「深刻な環境破壊と人権侵害が行われている疑いがある」と追及。この疑惑に関して、会社法第316条2項に基づく「独立調査者」の選任を求める株主提案を提起していた。  

4月30日には、その是非を問う臨時株主総会が、東京都墨田区にある、花王のセミナーハウスで行われたのである。  

 最終的にオアシスの提案は反対多数で否決されたものの、賛成票は30・30%に到達。花王経営陣にとっては、事実上、警告を受けたに等しい結果となった。

人権侵害企業をリストに記載

 花王は近年、ESG(環境、社会、ガバナンス)に関して、「日本で最も先進的な企業」というイメージを打ち出していた。その具体的な取り組みのひとつが、「サプライチェーンの透明性を高める」目的で、パーム油のサプライヤーから定期的にトレーサビリティ情報を入手し、花王のサプライチェーンにつながる「ミル(搾油工場)リスト」をウェブ上で一般公開していたことだ。  

 しかし、花王が自ら公開していたこのリストが、オアシスにとっては格好の攻撃材料となった。

......続きはZAITEN7月号で。

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