2021年04月号

何て答えるの?

読売新聞 料理の記事の下に「排便」強調広告を配置

カテゴリ:クレーム・広報

 最近、節操ない下品な新聞広告が増えている。新聞の発行部数が減っている上に、コロナ禍で企業の業績が低迷しているために、広告の出稿が減少し、掲載の審査基準が甘くなっているのが主な原因だ。かつては、新聞に広告が掲載されるということは、新聞社の厳しい審査基準をクリアした優良広告とみなされていたが、その考えは捨てるべきだ。

〈先日、朝食を食べながら読売新聞の「くらし面」を見ていた時の ことです。おいしそうな餅の入ったおしるこや、エビの炒め物の記事を読んでいたのですが、その下に信じられない広告が出ていたのです。

 健康食品の広告なのに、やたらと「排便」という文字を強調しているのです。私はなんで料理の記事のページに排便の広告を出しているんだよと、腹立たしくなりました。よく見ると1部上場企業の森永乳業の広告ではないですか。

 この広告を見る限り、森永乳業の健康食品を食べれば「便がドッサリ出る」ということを伝えたいのでしょうが、食べ物の記事が載る紙面にこのような広告を掲載するのはやめてもらいたい〉(読者のメールより)

 広告が掲載されていた読売新聞のくらし面を確認すると、料理の記事が写真付きで掲載されているのに、その下段広告に大きく「排便」の文字が。

 問題の広告は森永乳業の「森永ビヒダスBB536」のものだった。それにしても、スポーツ紙や週刊誌であっても、食べ物の記事の横に「排便」の文字を配置しないよう配慮するだろう。

......続きは「ZAITEN」2021年4月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

パーソルHD「ミイダス」〝小学生新聞〟レベルのニュース解説で社会人を支援?

アイリスオーヤマ 報道機関に「年商」「仕入先」「販売先」を答えさせる非常識

アンカー・ジャパン 製品情報が見えない〝欠陥パッケージ〟

UBE「1兆円企業を目指す」にしてはあまりに稚拙な広報対応

東武鉄道「車両トラブル発生時に利用者軽視の〝テキトー案内〟」

U-NEXT 消費者を〝ひっかける〟常習犯企業

ベルーナ「独裁経営者」のズレた企業倫理に唖然

UCCジャパン「〝時代錯誤〟なカップコーヒー」

日立「〝リコールレベル〟の洗濯機」

ティファール「非常識に尽きる 社名を名乗らない代表電話」