2021年07月号

半沢頭取を蔑ろにする三毛会長隷下の「慶応三田会軍団」

三菱UFJ「半沢頭取をガン無視」三毛チルドレンの横暴

カテゴリ:企業・経済

池井戸潤の「半沢直樹」ブームにあやかって、名字だけは一般に知られる半沢淳一頭取。しかし半沢に実権はなく、いまやMUFGの"天皇"を志向する会長、三毛兼承の取り巻きに侮られる始末。

三菱UFJ・半沢頭取.jpg半沢淳一 頭取(写真はMUBKサイトより)

 金融のデジタル化やESG(環境・社会・ガバナンス)経営の推進で「世界が進むチカラになる。」という大風呂敷な新中期経営計画(2021~23年度)を今年4月にぶち上げた三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)。「メガバンク初の理系トップ誕生」と持て囃されたMUFG社長の亀澤宏規(1986年旧三菱銀行入行、東大大学院理学系研究科修士課程)と、同期入行の有名作家、池井戸潤原作の人気テレビドラマ「半沢直樹」にあやかり、お茶の間でも"名字"が知られる三菱UFJ銀行(MUBK)頭取の半沢淳一(88年同、東大卒)のコンビが、この新中計を基に経営改革を進めるはずだった。  

 しかし、実際は12年の頭取就任から8年にわたり「天皇」として君臨した平野信行(74年同、京大卒)との権力バトルの末、MUFG会長ポストをもぎ取った前頭取の三毛兼承(79年同、慶応大卒)が院政支配を画策して暗躍。グループ中核のMUBKでは、三毛の子飼いで代表取締役専務執行役員の林尚見(87年同、慶応大卒)を筆頭とする慶応大閥の「三毛チルドレン」役員たちが半沢の意向を"ガン無視"するかのように振舞っているという。

「13人抜きの大抜擢」も災いし、自分より年長や同期の三毛チルドレン役員に囲まれた半沢は、半沢直樹のように倍返しで対抗することもできず、早くも「籠の中の鳥」(有力OB)といった色彩を強めている。本来なら、グループトップの亀澤が半沢を守るのが筋だろう。だが、頭取経験なしにFG社長に就いた亀澤も社内では「人寄せパンダ」と軽んじられるほど権力基盤が脆弱で、三毛チルドレンの横暴を抑えられる腕力などあろうはずもない有り様という。


......続きは「ZAITEN」2021年7月号で。

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