2021年08月号

一時期は「イケメン知事」と持て囃された若輩知事を襲う自民党北海道連の内ゲバ―。

【無能首長 特集】菅の「舎弟知事」悩ます自民北海道連の内ゲバ

カテゴリ:政治・国際

北海道知事_鈴木直道_サイトから.jpg鈴木直道知事(公式ホームページより)

 昨年2月、国に先駆けて北海道独自の「緊急事態宣言」を出したのは知事の鈴木直道(40)。「国の実験台の役割を買って出た」と腐す声の中、感染の抑制に成功したことから「イケメン知事」として知名度が上がり、4月に北海道新聞が行った世論調査では支持率85%と驚異的な数字であった。

 ところが、直後の4月中旬から札幌市で新規感染者数が膨張、市長の秋元克広はまん延防止等重点措置の適用を国に要請するよう再三、道に求めた。しかし、鈴木は対応を渋りゴールデンウィークに突入。観光客が押し寄せて感染者数が膨張する事態に至り、道は5月5日にようやく「まん防」適用を政府に要請することを決めた。 「この日、札幌では世界陸連会長も視察に訪れ、五輪マラソンのテスト大会が開かれていた。後に大会が国への要請時期に影響を与えたかを問われた鈴木知事は『(影響は)全くない』と答えたが、その言葉を額面通り受け止める向きは少ない。五輪への影響を懸念して緊急事態宣言の発出を渋った菅義偉首相への忖度が取り沙汰された」(地元記者)

 この一件で鈴木の評価は急落し、「イケメン知事」から一転、ネット上では「無能」の烙印が押されるに至る。

.....続きは「ZAITEN」2021年8月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

「石破・玉木政権」を襲う日本版トラス・ショック

経産省「経済安保」を巡り財務省と熾烈な縄張り争い

経産省「異例の留任人事」に省内で燻る不満

お茶の間を騒がせた〝役人たちの夏〟の人事

財務省「岸田を操って大増税」不発の〝A級戦犯〟

【特集】北尾SBIの「政商ビジネス」を支える金融庁OB

【特集】「資産運用立国」に毒された金融庁の〝珍人事〟

【特集】金融庁「MUFG処分で腰砕け」岸田政権の圧力に服従

日銀総裁ポストを狙う「令和のミスター円」財務官

JAと族議員が利権拡大「亡国の農基法改正」