ZAITEN2022年04月号

日本郵政「不祥事続出」の根源に〝全特〟の宿痾

カテゴリ:企業・経済

 今年に入っても郵便局を舞台にした不祥事が後を絶たない。日本郵便は昨年6月に新たな不正防止策を公表したが、まったく生かされていないことが露呈した。
 1月25日、日本郵便は郵便局長らが1300人分の顧客情報を政治流用したとする調査結果を総務省の有識者会議に報告した。同28日には東京・立川郵便局で元総括課長による2億9000万円の横領が発覚するなど、複数の不祥事が明るみに出た。
 昨年にも長崎、熊本、大阪、愛媛で着服、詐欺などで郵便局長たちが逮捕された。配達するのが面倒になったと新型コロナウイルスのワクチン接種通知書を捨てるなど、貯金業務以外のコンプライアンス違反事件も相次ぐ。

......続きはZAITEN4月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

レゾナックHD〝Gパン髙橋社長〟の張りぼて改革

Meiji Seikaファルマ「コスタイベ不調」の不都合な真実

キヤノン「1651億円減損」の悲鳴

農林中金「奥退任」でも〝院政支配〟の言語道断

【特集】「ポスト木原」も旧興銀勢有力で〝内紛再燃〟

【特集】みずほ「泥棒銀行」を追い詰めろ!!

武田薬品「ポスト・ウェバー」移行期間1年半の〝謎〟

日本製鉄に突き付けられた「最悪のシナリオ」

JAL「立ち直り遅れ」で長距離路線も廃止の惨状

三菱商事「張りぼて会見」の裏で布かれる〝箝口令〟