ZAITEN2022年04月号

ファイザー「MR切り」で武田薬品は置いてけぼり

カテゴリ:企業・経済

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ファイザー本社(東京・代々木)

「ファイザーは、もうほとんど見かけなくなりました」  

都内の開業医は言う。新型コロナウイルスワクチンのことではない。病院などに通い、自社製品の営業を担当する製薬会社のMR=メディカル・リプレゼンタティブ=医療情報担当者の話である。  クリニックの廊下や、個人病院のドアの前で医者を待っている姿に見覚えがあるだろう。昔は、宣伝(プロパガンダ)をする人を指す「プロパー」と呼ばれていたが、業界として1991年にMRに名称を変え、国家資格ではないものの認定試験を実施している。  医師への猛烈な接待漬けだったプロパー時代に比べて、MRは専門情報の提供を目的にしており、医薬品の売上増をもたらすと言われた。  しかし日本国内では、2013年度の6万5752人をピークに、20年度には5万3586人と7年連続で大幅に減っている(「MR白書」より)。 「MRには、もう意味がないんです。安くても効能のあるジェネリック(後発医薬品)が広まりましたし、情報はネットの方が早くて多角的です。診察の合間に来られても忙しくて相手ができない。接待してもらった義理で買う余裕はないし、若い医者は酒の席を嫌います」(大学病院勤務医)  時代遅れになっていたMRを、外資、特にファイザー社は以前から減らそうとしていた。

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