ZAITEN2022年04月号

生保に「公的保険PR」を強いる金融庁のスジ違い

カテゴリ:企業・経済

「民間の生命保険会社に国の公的保険制度までPRしろとは。スジ違いも甚だしい」  金融庁が昨年末に改正した生保営業に関わる新監督指針に不満の声が渦巻いている。  生保レディらが自社商品の契約を勧誘する際、顧客が公的年金や健康保険でどれだけ保障が得られるかを説明せよと求めているのだ。民間の保険はあくまで「公的保険の保管」と明示する必要もある。  生活資金や入院費用の不足など老後の不安を強調して個人年金保険や医療保険への加入を薦める生保の〝煽り営業〟にクギを刺す狙いという。実際、近年は小金持ちの高齢者ら特定顧客を狙い打ちした煽り営業で多数の保険に加入させる「過剰契約」が問題化。2019年に発覚したかんぽ生命の不正販売を巡っては、90代女性が10年間に50件以上の保険を契約・解約した例があったのも確か。

......続きはZAITEN4月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

SBI北尾が宣う「新生銀の上場時時価総額」に市場が難色

ダルトン「買収防衛策」包囲網で万事休す

田辺三菱「高給取り新経営陣」起用の〝放蕩ぶり〟

日本製鉄〝鬼っ子〟USスチールの「深刻な危機」

令和の「信用金庫・信用組合クライシス」

東京電力 経産省が完全国有化目指すも「資金繰り破綻」寸前

【特集2】東急の「渋谷再開発」がダメダメな理由

【特集1】「洋上風力開発破綻」で始まる〝撤退ドミノ〟

【特集1】中西社長に問われる〝責任問題〟追及の大合唱

【特集1】三菱商事が抱える「欧州最大規模の環境汚染」