ZAITEN2022年04月号

次世代高速炉〝技術提供〟のまやかし

青森六ケ所村「核燃工場」26回目完成延期の断末魔

カテゴリ:企業・経済

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六ヶ所再処理工場(写真は日本原燃株式会社HPより)

 欧州連合(EU)の「原発回帰」提案で国内の〝原子力ムラ〟は勢いづき、1月下旬には日本原子力研究開発機構(JAEA)と三菱重工業が次世代高速炉の開発で米テラパワー社と提携。高速増殖炉「もんじゅ」などで蓄積した技術を提供するという。だが、1兆円の国費を投じたもんじゅはトラブル続きで廃炉が決定し「究極の無駄遣い」と批判されたのは周知の通り。着工から30年近くが経過した青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場も26回目の完成延期が不可避。日本の核燃料サイクル計画はとっくに破綻しているのだ。

罪深い「読売」の報道

〝原子力の父〟と呼ばれる正力松太郎の系譜を引く読売新聞の報道(1月27日付朝刊)によると、テラパワー社は米エネルギー省の支援を受け、2024年にワイオミング州ケマーで出力34・5万㌔㍗級の次世代高速炉の建設に着工し、28年の運転開始を目指すという。原子炉と熱交換器の間を循環する冷却材に沸点が摂氏880度と高い液体ナトリウムを使う。同じように冷却材にナトリウムを使ったもんじゅで培った技術がこの次世代高速炉の開発に役立つと記事は言いたいらしい。

......続きはZAITEN4月号で。

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