ZAITEN2022年06月号

東大・京大からFラン大学までが狂奔する資金獲得

【特集】大学と企業とカネ

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2206_特集トビラ_p014.jpg現在、東京大学、京都大学などの有名名門大学を意中に国会で進行中なのが、「稼げる大学」をお題目に掲げる「国際卓越研究大学法案」である。改革と言えば聞こえはいいが、要は大学のガバナンスを都合良く変えて、一部の政治家、企業、学者政商が意のままに動かそうとする意図に他ならない。他方、全国の大学では「実務教育」の名の下に特命・特任といった〝ナンチャッテ〟待遇で大学教員に採用される例、「寄付講座」で企業から送り込まれた者が居座る例も増え、正規ルートの研究者たちを圧迫している。今や大学は学問の府ではなく、ただのカネ儲けの具に堕そうとしている。「大学と企業とカネ」の現在地を探る―。

【ラインナップ】

企業人、役人、マスコミ人「客員・特任教授」のカラクリ

 ・〝地方衰退〟での生存戦略地方大学院「MBAスクール」
 ・竹中平蔵、高額寄付、鉄道系大学...「大学と企業とカネ」よもやま話

大学10兆円ファンドを主導する「学者政商」の正体

 ・国立大学を操る「経営協議会」学外委員リスト

北海道大学前総長が語る「私が文科省に反発する理由」

米コロンビア大学「日本企業の社費留学狙い」知日派ビジネスの黄昏

新あの人の自 宅
東京大学・ 藤井輝夫総長

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