ZAITEN2022年07月号

ロレックス「売ったら終わり」の粗雑なアフターサービス

カテゴリ:クレーム・広報

〈先日、地方にある百貨店内のロレックスショップ(正規品販売店)で、東京に住んでいる娘へプレゼントするために時計を購入しました。その際に、「保証期間内であれば全国の正規品販売店でバンド調整などのアフターサービスが受けられる」と聞いていました。娘に贈ると、サイズが大きかったようで、百貨店の西武池袋本店にあるロレックスショップへ調整をしに行ったそうです。すると、ロレックスショップのスタッフは娘に一度着用させた上で、「では調整しておきますので、後ほど受け取りに来てください」と。言われるままに調整後の時計を取りに行くと、手首とバンドの間が全く隙間がなく調整されており、家に帰る頃には手首にバンドの跡がくっきり付いてしまったとのこと。

 調べてみると、SEIKOのサイトでは、バンド調整の長さの目安は「時計を腕につけた状態で、指1本が入る程度が適当です。多少余裕をもたせ、通気性をよくしてご使用ください」と明記されています。大事な娘へのプレゼントとして世界最高品質の腕時計を購入したのに、まさかこんな誤った対応をされるとは想像もしなかったです。アフターケアなどのお金にならない客は、客とも思っていないのでしょう。バカにするのもいい加減にしろと言いたいです〉(読者のメールより)

 ロレックスは周知の通り、スイスの高級腕時計メーカーだ。その精巧さや上質な素材とデザインで世界的にも人気がある。リセールバリューも高く、金と同じように現物資産として保有する人も少なくなく、最近は品薄状態で価格が高騰しているようだ。

 こうした状態に対し、公式コメントをめったに出さない同社が昨年、Yahoo!ファイナンス(USA版)で、「当社製品の品薄状態は、当社の戦略ではありません。『卓越した基準』を満たすためには時間が必要なのです」という異例の公式コメントを出し、マニアたちの間で話題となった。


......続きはZAITEN7月号で。

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