ZAITEN2022年09月号

創業家から会社を奪った男の〝礼賛本〟

LIXILを奪った「瀬戸欣哉」の不都合な真実

カテゴリ:企業・経済

《ドラマよりドラマティックな、企業ノンフィクションの新たなる傑作!》―。こんな仰々しい謳い文句の書籍広告が主要全国紙に一斉に掲載されたのは6月下旬のことだった。本のタイトルは『決戦! 株主総会 ドキュメントLIXIL死闘の8カ月』(文藝春秋)。著者の秋場大輔は元日本経済新聞記者、現在は文春オンラインなどの媒体で「ジャーナリスト」の肩書で筆を振るっている。

 発売1カ月半でアマゾンのレビューは150件を突破。全体の8割近くが最高位の「五つ星」評価で、「私欲や名誉や保身とは程遠い、高潔なプロフェッショナル達の魂が熱い!」などと絶賛の書き込みが目立つ。興味深いのは「望むのは映像化。(キャストは)潮田さんは柄本明。そして、瀬戸さん(瀬戸欣哉、LIXIL社長兼CEO=最高経営責任者)はもちろん堺雅人」とドラマ化を望む声が複数あること。それが単なるお笑い種と言い切れないのは、投稿者の意図とは別に、本の性格を言い当てているからに他ならない。

......続きはZAITEN9月号で。

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