ZAITEN2022年011月号

【著者インタビュー】『週刊誌がなくなる日「紙」が消える時代のダマされない情報術』小倉健一

カテゴリ:インタビュー

「週刊誌がなくなる日「紙」が消える時代のダマされない情報術」
ワニ・プラス/900円+税

おぐら・けんいち―1979年生まれ。京都大学経済学部卒業。国会議員秘書を経てプレジデント社へ入社、『プレジデント』編集部所属。2020年1月経済誌としては当時最年少で『プレジデント』編集長就任。2021年7月に独立し、ITOMOS研究所を設立。 現在、政治と経済を中心にニュースサイトへの記事出稿数、ヤフー雑誌記事アクセスランキング1位獲得回数を合わせ「日本一読まれているウェブ記事」を配信中。講演依頼多数。

―「新聞が終わる」と言われ始めてからしばらく経ちます。
 出版社やメディアのデジタルへの移行は今も悩みの種で、私自身、多くのメディア関係者から相談を受けてきました。もう紙の部数が増えることはない。しかしデジタルに切り替えるリソースを投じる決断ができない。しかも問題は、結局のところヤフーニュースから配信されなければ、メディアとしての影響力も、PV(ページビュー)も獲得できないという点です。月間約150億PVを誇るヤフーへの転載は、デジタルメディアにとって死活問題。生きるも死ぬもヤフー次第ですが、これは健全とは言えません。しかも記事を作成した人に払われる報酬は少ない。『ZAITEN』5月号で取材させてもらいましたが、ヤフーから得られる報酬は「1PVあたり0・21円から0・025円」と言います。そのため、各社はヤフーで記事を拡散しつつ、いかに自社サイトに誘導するかを考えなければなりません。

......続きはZAITEN11月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

【著者インタビュー】「池田大作と創価学会」

鈴木宣弘 脱・「今だけ、金だけ、自分だけ」

特ダネ記者「放言座談会」

佐高信 vs. 森 達也「傍観を続けるメディアに存在価値なし」

西野智彦「アベノミクスの熱狂は幻想だった―金融政策への過大評価から目覚めよ」

深田萌絵「光と影のTSMC誘致―台湾で隠蔽される健康被害」

【著者インタビュー】「台湾有事 日本の選択」

特ダネ記者「放言座談会」

【特集】「歴史は繰り返すJAL・JAS統合の怨念史」

佐高信 vs. 藤井 聡「今こそ〝財務省タブー〟に斬り込む時だ」