ZAITEN2022年012月号

元大統領夫人ホテル「壮絶金銭トラブル」の背景

カテゴリ:事件・社会

 東京・目黒駅から徒歩5分という好立地に佇む「ホテルプリンセスガーデン」。この古びたシティホテルには、かつて世界中の視線が注がれていた。ホテルを経営するのは〝プリンセス〟ならぬ元大統領夫人。2000年に日本に亡命したペルーのアルベルト・フジモリ元大統領にホテルの一室をあてがい、〝支援のため〟と自らの戸籍まで提供して見せた片岡都美社長である。

 一時は夫のフジモリ元大統領とともにメディアを賑わせ、政財界への華麗なる人脈を誇った片岡氏だが、現在は資金繰りが行き詰まり、注がれるのは大手デベロッパーや不動産業者の熱い視線ばかり。さらにここへきては自身の金銭トラブルから訴訟を起こされる窮地に陥っているという。

 司法担当記者が解説する。

「片岡氏が代表を務めていた『株式会社PINKプリンセス』が東京地裁に訴えられたのは今年8月。訴訟資料によれば昨年5月、片岡氏は都内で不動産業を営む男性にホテルの運転資金を工面してもらう見返りとして、ホテルの1階部分と8階部分を売り渡した。ところが今年1月、片岡氏側は男性に無断で、不当にその所有権登記をPINKプリンセス社名義に書き換えてしまったのです」  

 購入したはずの不動産を奪い取られたこの男性が怒るのも当然だが、トラブルの背景には、このホテルの特殊性があるという。



......続きはZAITEN12月号で。

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