ZAITEN2023年03月号

安倍銃撃事件で浮き彫りになった〝バカ〟たち

適菜収「日本を腐らせた〝いかがわしい〟人々」

カテゴリ:事件・社会

日本を腐らせたいかがわしい人々_書影のコピー.jpg『日本を腐らせたいかがわしい人々』
(ワニブックスPLUS新書)/790円+税


 先日、『日本を腐らせたいかがわしい人々』という新書を上梓しました。自民党と統一教会の深い関係についていろいろ思うところがあったので、口述で一気にしゃべり、突貫工事でまとめたものです。なお、統一教会の「教義」や「脅威」について述べた本ではありません。私は宗教学者でもジャーナリストでもないので、そんなことは書きません。本書で指摘したのはわが国の言論空間の腐敗です。

 統一教会をめぐる諸問題について、嘘やデマを垂れ流す政治家、論点ずらし、矮小化、隠蔽をはかろうとする自民党周辺メディア、散々「嫌韓」とか言って騒いでおきながら、韓国の反日組織が日本の中枢に食い込んでいたのに黙り込むネトウヨ「論客」......。いかがわしい連中があまりにも多いので、彼らの発言を整理し、どこがおかしいのか指摘しておきました。本書の第1章と第2章では連中の思考回路の部分、第3章と第4章は萩生田光一、菅義偉、山谷えり子といった個別の政治家、ケント・ギルバート、門田隆将などの「言論人」を扱いました。

山上も当惑するだろうバカ

 昨年7月8日、安倍晋三が山上徹也容疑者の銃撃により殺害されると、統一教会と安倍の関係を隠蔽するために、おなじみのデマ屋、ネトウヨ乞食ライターの類が総動員されました。  

......続きはZAITEN3月号で。

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