ZAITEN2023年12月号

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経産省総出「大阪万博」現場に漂う〝敗戦処理〟ムード

カテゴリ:事件・社会

 2025年4月の開幕まで1年半を切っても会場建設が進まず、延期論が飛び交う大阪・関西万博。首相の岸田文雄から「日本の威信がかかる」と尻を叩かれた経済産業省は、前次官の多田明弘(1986年旧通商産業省)ら省総出で、準備・運営を担う日本国際博覧会協会(万博協会)をテコ入れし、何とか予定通りに開催し格好をつけたい腹だが、「期限ありきで無理をすれば、展示内容はしょうもなくなる」(大阪府幹部)。来場者目標(約2800万人)は、もはや妄想の類で、現場には「敗戦処理」ムードが漂う。

「経産省の総力を挙げる」。自ら関西(兵庫県明石市)出身の経産相、西村康稔はこう力み、次官級のナンバー2だった前経産審議官の平井裕秀(87年同)も投入し、海外参加国との調整に当たらせている。省内では「そこまでする価値があるのか」と疑問の声もしきりだ。

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