ZAITEN2024年01月号

【企業倫理を問う!】

東武鉄道「駅構内で『潰れた店』広告掲示」本誌取材直後に即撤去

カテゴリ:クレーム・広報

 通勤通学で必ず目にする駅構内の広告。広告主の企業にとっては訴求力が強く、目にする消費者からすれば、多くの広告のなかでも信頼・信用度の高い媒体と認知されているのではないだろうか。  

 そんな駅構内の広告をめぐって読者からメールが届いた。

〈東武東上線を利用して東武練馬駅で下車したときのことです。  

 南口改札近くに掲載されたラーメン店の広告が目に入り、足を運ぶことにしました。ところが、実際に行ってみると、お店は9月に廃業してしまっていました。  お店がやっていなかったことも残念でしたが、それ以上に、潰れたお店の広告を掲載する東武鉄道の姿勢に疑問が湧きました。おそらく、駅側とお店側で交わされた契約の掲載期間内だから、店が閉店してもそのまま掲載しているのでしょうが、営業していない店舗の広告を堂々と掲載しているのは、駅利用者に対して不誠実ではないでしょうか〉(読者からのメール)

問い合わせ後に即撤去

 読者が指摘する東武東上線東武練馬駅南口改札近くに広告が掲載されていたラーメン店は、今年9月9日付で閉店していたが、編集部で確認した10月26日の段階で、当該の広告は掲載されており、閉店から約1カ月半の間、掲載が続いていたことになる。  

 読者が指摘するように、店舗が閉店しているにもかかわらず、現在も営業中であるかのような広告を掲載することは、日常的に広告を目にする駅利用者に対して不誠実であると言わざるを得ない。

......続きはZAITEN1月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

サンドラッグ「取材を勝手に断ろうとする代表電話」

警察庁「回答期日無視などの呆れた広報対応」

ワークマン「〝監修〟を〝コラボ〟と宣伝する図々しさ」

JR東日本「発車メロディの〝改悪〟」で企業広告の違和感

TOHOシネマズ「対応部署がはっきりしないグダグダ広報体制」

TOHOシネマズ「無料鑑賞特典制限」が不親切でセコい

東武鉄道「定期券を継続購入出来ない券売機」

LIXIL「迷惑なトイレの点滅機能」消費者軽視の半強制点検

丸ノ内ホテル「お釣り渡し忘れ事件」に学ぶ危機管理

JR東日本「震災事故対応する駅員への〝不信感〟」