ZAITEN2024年01月号

【企業倫理を問う!】

大塚製薬「青少年の誤解を誘う」カロリーメイトCM

カテゴリ:クレーム・広報

 大塚製薬は医療事業とニュートラシューティカルズ関連事業の両輪で事業を行っている。  

 ニュートラシューティカルズとは、健康維持に役立つ科学的根拠をもつ食品や飲料のことだ。大塚製薬では「ポカリスエット」や「カロリーメイト」が当てはまる。  そんなカロリーメイトのCMに関する情報が、メールにて読者より寄せられた。
〈高校のさまざま部活で部長になった生徒たちが奮闘する姿を描くカロリーメイトのCMがあります。部活に取り組む生徒たちを美しく感動的に描いているこのCMは、まるで青少年にはカロリーメイト(栄養補助食品)が必要であると言っているようです。10代の青少年は栄養補助食品ではなく、しっかりした食事から栄養を取るべきで、青少年に間違った情報が流布されるのではないかと心配です〉(読者からのメール)

 読者が指摘するカロリーメイトのCMは〈今日、部長になった篇〉だ。  

 同社のプレスリリースによると、部活の中で孤独に戦うチームのまとめ役である「部長」にフォーカスして製作したとのことだ。  

 編集部では読者の声をもとに、大塚製薬広報部に以下の2点を質した。
①カロリーメイトはあくまでも栄養補助食品だが、貴社のCMに対し、10代の青少年は栄養補助食品ではなく、しっかりした食事を取るべきで、青少年に間違った情報が流布されるとの声に対してどう考えるか。
②青少年に間違った情報が流布されるとの声を、社会的責任の観点からどう考えるか。
 

......続きはZAITEN1月号で。

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