ZAITEN2024年04月号

【クレーマーズレポート】第76回 

LIXIL「迷惑なトイレの点滅機能」消費者軽視の半強制点検

カテゴリ:クレーム・広報

 各家庭に必ず1台はあるトイレ。シャワー機能や便座を温める機能などを持つ「温水洗浄便座」は日本では普及率が80%を超えており、もはや生活必需品と言っても過言ではない。そんな「温水洗浄便座」にかかわる読者からのメールが編集部に届いた。

迷惑な点滅機能

〈自宅でLIXILのトイレを使っているのですが、最近、温水洗浄便座の電源ランプが激しく点滅していて消えません。故障かと思いLIXILに電話したところ、電源ランプの点滅は約10年間使用したことを知らせる機能とのことでした。  

 今のところどこも壊れていないし、使っていてシャワー機能などの不具合も感じたことがなかったため、電話口の担当者に、点滅の消し方を聞きました。すると、「点滅を止める方法は、『有料点検サービス』しかありません」と告げられました。壊れてもいないのに、お金を取るなんておかしくないでしょうか。  

 半強制的に点検料を取ろうとするのは消費者からすると迷惑です。他社の「温水洗浄便座」は自分で点滅機能を止めることができるそうです。  LIXILは、点滅機能による「点検時期お知らせ表示機能」に乗じて、不必要な点検料を取っているようにしか思えません〉(読者からのメール)

 インターネットでLIXILのトイレについて調べると、「トイレの電源ランプが激しく点滅して消えない」と嘆く人が多数いることがわかる。中には、解体して点滅を止める動画も確認できた。  読者が指摘するように、LIXIL製の温水洗浄便座の「点検時期お知らせ表示機能」のランプ点滅に迷惑している人は多いようだ。

......続きはZAITEN4月号で。

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