ZAITEN2024年04月号

ワークマン「詐欺的システム」FC加盟店が公取委に告発

カテゴリ:事件・社会

 職人向け作業着の製造・小売チェーンとして長らく親しまれたものの、近年は土屋哲雄専務の旗振りのもと、一般客を対象としたカジュアルウェア路線へと舵を切ってきたワークマン。2018年以降は新業態の「ワークマンプラス」「#ワークマン女子」が話題となり、22年3月期には過去最高益を達成している。  

 だが24年3月期は7月、11月を除いたすべての月で既存店の客数が前年を下回るなど、ブームの陰りは明らかになりつつある。24年2月5日には同年3月期の業績予想を下方修正すると発表し、2期連続の減益となることも確実となった。  

 こうした同社にあって、今度は足元からの火も燃え広がりつつある。全国1006店舗の大半(948店)を占めるフランチャイズ(FC)加盟店のうち63店舗が、今年1月15日、公正取引委員会に連名で本部への告発を行った。

 本誌が入手した「陳情書」によると、加盟店主たちは、彼らが商品の仕入れを行うにあたってワークマン本部から自由な意思に基づく発注を妨げられており、これが独占禁止法の禁じる「優越的地位の濫用」に当たると訴えている。  

......続きはZAITEN4月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

帝京大学「冲永理事長夫妻」の〝公私混同〟疑惑

いわき信組の「乱脈経営」は金融庁の怠慢

【特集】「香害」を垂れ流す消費財メーカーの大罪

厚労省の「6億円民間病院融資」が〝くせ者〟に流出

福島第一原発「経産省補助金」が〝コンプラ問題企業〟へ

目白大学「裁判敗訴」でも居座る〝天下り理事長〟

NHK「旧ジャニーズ問題検証番組」で〝証言者〟に脅迫疑惑

オープンハウス「社員が詐欺事件逮捕」にも沈黙

【特集】山口放送「違法総会運営」を最高裁が断罪

【特集】天下りのために「親子上場」粗製乱造の愚