ZAITEN2024年05月号

【あきれた広報実話】不定期連載 第62回

サンドラッグ「取材を勝手に断ろうとする代表電話」

カテゴリ:クレーム・広報

 本誌今号では、ドラッグストア大手のサンドラッグの出店戦略について、創業一族の資産管理会社との根深い関係を報じた(詳細はP51参照)。

 その際、サンドラッグに対して事実確認の取材を試みた。広報対応の問題を指摘する本稿だが、結論からいえば、同社の広報対応には何の落ち度もなかった。むしろ、編集部からの問い合わせの直後に電話でメディア対応する管理部担当者から連絡があり、回答を差し控えることなく、同社の見解を詳らかに説明した。  

 一方で、本稿で取り上げるのは、何か。この優れた広報対応をした同社管理部への取り次ぎを依頼した際の、代表電話担当者の対応についてである

 多くの企業・団体では代表電話のみを公にしており、そこから各部署に取り次いでもらう。代表電話の担当者は、単なる電話番のような対応をする企業も少なくない。とはいえ、取材の旨を伝えれば、多くの場合、メディア対応部署(多くの場合広報部)に取り次いでもらえる。  

 ところが、サンドラッグの代表電話で対応した担当者は、取材の旨を伝えると、「3月いっぱいは年度末の決算等の都合により、取材は受け付けていない」との返答であった。

......続きはZAITEN5月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

サンドラッグ「取材を勝手に断ろうとする代表電話」

警察庁「回答期日無視などの呆れた広報対応」

ワークマン「〝監修〟を〝コラボ〟と宣伝する図々しさ」

JR東日本「発車メロディの〝改悪〟」で企業広告の違和感

TOHOシネマズ「対応部署がはっきりしないグダグダ広報体制」

TOHOシネマズ「無料鑑賞特典制限」が不親切でセコい

東武鉄道「定期券を継続購入出来ない券売機」

LIXIL「迷惑なトイレの点滅機能」消費者軽視の半強制点検

丸ノ内ホテル「お釣り渡し忘れ事件」に学ぶ危機管理

JR東日本「震災事故対応する駅員への〝不信感〟」