ZAITEN2024年06月号

愛娘を「世界一頭がいい」と自慢

三菱商事「垣内会長の娘」の〝縁故採用〟でやりたい放題

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「経営陣の慢心は目に余る。1兆円の純利益に浮かれていれば、高転びに転ぶぞ!」  三菱商事の社内外からは強い危機感が聞こえてくる。2022年度に1兆1807億円と初の連結純利益1兆円超を達成し、23年度も高水準の9500億円を見込むトップ商社、その絶好調の業績の裏で経営の劣化が進んでいるのだ。会長・垣内威彦、社長・中西勝也の体制に対する不信は根深い。象徴的事例は2月22日、社員に通知された新卒者採用の選考基準の変更だった。

〈わが社の応募資格の一つである「当社役職員と親子・兄弟姉妹の関係に当たらないこと」とする要件を廃止する〉  

 その趣旨は従来、忌避してきた役職員の親族の採用の解禁である。表向きの理由は〈全候補者にオープン且つフェアに応募機会を提供する〉ことと、もっともらしく記されていたが、事前の人事会議では改悪の声が上がった。

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