ZAITEN2024年08月号

【クレーマーズレポート】第80回 

小諸そば(三ツ和グループ)「優良誤認の〝確信犯〟企業」

カテゴリ:クレーム・広報

「安い・うまい・早い」の三拍子で現代人を虜にする立ち食いそば。最近では立ち食いそばというものの、立ち食いの席と座席の両方を配置している店も多く、清潔でゆったりとした店内で幅広い客層を取り込もうと競争が激化している。  

 そんな中、大手そばチェーン「小諸そば」について、読者から不満の声が編集部に届いた。

〝ひっかけ〟の文言

〈会社の昼休み、久しぶりに近所の「小諸そば」へ行きました。時間もあまりなかったので、サクッと食べようと、ざるそばとかき揚げ丼のセットを注文しました。 〝安かろう悪かろう〟ではありませんが、値段も値段なので、そんなに期待せずにそばを食べましたが、久々に食べたそばは、「こんな食感だったっけ?」と疑いたくなるような味でした。もちろん、美味しいそばが食べたかったら、そばが名産の長野県あたりで打ち立ての信州そばを食べればいいのだと思いますが、この〝違和感〟は家に帰ってからも続いたので、小諸そばのホームページを見てみました。  

 ホームページの「小諸そばのこだわり」のページに〈職人技を損なう事無く蕎麦粉比率八割を超える生蕎麦のライン製造を可能としました〉とありましたが、昼に食べたそばはとても蕎麦粉八割とは思えません。このホームページの書き方だと、まるでお店で提供しているそばは蕎麦粉八割の二八そばだと言っているようです。  

 チェーンのそば屋は「小麦粉8割+蕎麦粉2割」の〝逆二八そば〟が一般的とされ、小諸そばも例外ではないと思います。小諸そばがホームページで使っている表現が〝ひっかけ〟みたいで不愉快な気持ちになり、小諸そばは信用できないと感じてしまいました〉(読者からのメール)

 小諸そばは「三ッ和グループ」が運営するそばチェーンで東京都を中心に店舗を展開している。1号店は1974年に京橋でオープンした。  

 編集部でも実際に小諸そばのそばを食べてみたが、確かに蕎麦粉を八割使っているそばには思えなかった。

......続きはZAITEN8月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

カゴメ「掲載紙によって価格の違う通販広告」

マルコメ「リピーターの少なさ」を自ら晒す〝不思議〟広告

大正製薬 リポビタンD「あきれた男尊女卑」広告

東武鉄道「給与額不記載」の求人広告に唖然

サンケイビル「時代錯誤」イルカショー水族館を開業

多摩信用金庫「〝牧歌的〟を超えた危機管理意識の希薄さ」

TOHOシネマズ 会員のクレカを扱いながら不安を放置する無責任

FPパートナー「未成年に保険相談を勧める意味不明CM」

P&G「視聴者に誤解を招く〝煮沸〟CM」

小諸そば「小川社長に質問状を送付」も異常対応に絶句!