ZAITEN2025年01月号

【対談】佐高信の賛否両論

佐高信 vs. 古賀茂明「石破総理は企業団体献金廃止を実現させよ!」

カテゴリ:インタビュー

こが・しげあき―1955年、長崎県生まれ。東京学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。著書に『官邸の暴走』(KADOKAWA)、『分断と凋落の日本』(講談社)など。

佐高:
10月に行われた衆議院選挙の結果をどのように受け止められましたか?

古賀:自民党総裁選で高市早苗さんが負けて、石破茂さんが選ばれたことにほっとしました。ところが、総裁選に勝ったことで石破さんたちは調子に乗ったのか、いきなり予算委員会もせずに解散して、最後は2000万円の「裏公認料」の問題などもあり、衆議院選挙では大惨敗でした。

 自民党の大負けで野党が大躍進して、政権交代まではいきなりいかないまでも、与野党伯仲でようやくいい方向に動くきっかけができたと見る人もいます。〝右翼安倍派〟みたいな議員が大幅に減って、自民党の右傾化からぎりぎりのところで止まり、自民党自体は以前より少しマシになった。しかし、私から見れば、野党勢力は右へシフトし、日本全体が保守化、右傾化していくという流れは止まらず残念です。

 野党では、維新が議席を減らし、国民民主と立憲が大躍進しました。野田佳彦元首相が新代表になり、共産党を切って右へウイングを伸ばした。それが勝利の要因だと評価されています。しかし、立憲は伸びましたが、得票は伸びず「野田立憲」はあまり自民党に対する抑止力にはなっていません。保守党と参政党も伸びました。

 また全体として、今回の選挙では野党の力が強まりましたが、国民民主党に光が当たったのも注目すべき点です。石破さんには「負けたからといって受け身になっていませんか?」と言いたい。国民民主なんて、〝たかが28議席〟です。ある閣僚に「議論すべき相手は野田さんですよね」と言ったら「確かにそうだ」と言ってましたが。

 今のままだと、国民民主を取り込もうということで、国民民主の政策が反映されやすくなっていく。支援を必要としている方への給付はどの政権でも取るべき政策ですが、私は国民民主の政策は〝無責任なばらまき〟と考えます。

 私は野田さんのことを全体としてはあまり評価してはいませんが、野田さんの中低所得者の消費税負担の一部を税額控除と給付で軽減する「給付付き税額控除」で「分厚い中間層」の復活を掲げていることには賛成です。玉木雄一郎と比べるとずっとましな政策をやろうとしているにもかかわらず、なぜか国民民主のほうにばっかり注目が集まるということに危機感を持っています。

佐高:私もほぼ同じ認識ですが、今回の選挙ではSUT(Sは世襲、Uが裏金、Tが統一教会)を排除することがポイントだろうと見ていました。〝裏金非公認〟はありましたが、〝統一教会非公認〟はなかったわけですよね。玉木は統一教会と関わっています。また、日本会議や小池百合子東京都知事と関係深いところも胡散臭い。

......続きはZAITEN1月号で。

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