ZAITEN2025年02月号

ZAITEN SIGHT

日本ジェネリック製薬協会「薬不足」の当事者意識ゼロ

カテゴリ:企業・経済

 ジェネリック医薬品(後発薬)の業界団体である日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)の感度が鈍いと総スカンを食らっている。上部団体の日本製薬団体連合会(日薬連)の調査で後発薬メーカー172社が自主点検した結果、定められた手順と異なる製法で生産していた品目が全体の4割を超えていたにもかかわらず、GE薬協の川俣知己会長(日新製薬社長)が「皆さんが(調査に)真摯に取り組んでいただいたものと評価している」と呑気なコメントを出しているからだ。現場で医薬品不足に苦しむ医師や薬剤師らは、「本当に反省しているのか」と憤る。  

 解消の気配が見えない医薬品不足は、後発品大手3社の一角であった日医工で大規模な製造・品質不正問題が発覚し、2021年に処分を受けたことに由来する。さらに同じ大手3社の1社、沢井製薬でも不正が判明したことが追い打ちをかけた。中堅・中小の後発薬メーカーでも問題が相次ぎ、事態が鎮静化するめどはたっていない。

......続きはZAITEN2月号で。

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