ZAITEN2025年03月号

経産省「カイロス連続失敗」で〝天下りトップ〟に辞任圧力

カテゴリ:政治・国際

「失敗ではなく、次の挑戦への糧と考えている。一刻も早く原因を究明し、失速することなく、衛星打ち上げサービス(の実現)に邁進する」  昨年12月18日、小型ロケット「カイロス」2号機の打ち上げに失敗した宇宙スタートアップ「スペースワン」社長の豊田正和(75歳、1973年旧通商産業省)は記者会見でこう強弁した。だが、同3月の初号機打ち上げ失敗に続く挫折で、企業としての存続すら危ぶまれるのが実情だ。  

 豊田の〝空元気〟とは裏腹に、社内では「宇宙開発のスピードについて行けない高齢の天下りトップには、お引き取り願った方がいい」と、社長辞任を求める圧力が高まっている。  

 豊田は旧通産省や経済産業省で主に通商畑を歩み、通商行政トップの経済産業審議官に上り詰めた。

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