ZAITEN2025年06月号
筑波大学「文系学部統廃合」の動きに教員悲憤
カテゴリ:事件・社会
茨城県つくば市の筑波研究学園都市にある国立大学法人の筑波大学。文系、理系、体育、芸術など、他大学の学部に該当する学群が10、学科に該当する学類が23ある総合大学だ。この4月に秋篠宮家の悠仁さまが入学したことでも知られる。その陰で、教員が懸念する事態が起きている。文系の統廃合に向けての動きだ。
学内の関係者によれば、疑念の発端は、昨夏に開かれたあるパーティーでの出来事だったという。出席していた大学の人文社会系教員組織の幹部が、卒業生たちに人文・文化学群と社会・国際学群、人間学群などの文系学群をまとめて改組するといった案を披露し、周りにいた卒業生などの学外者に意見を聞いていたのだ。その姿を見た出席者は驚いたという。 「改革案を説明して、卒業生らにどう思うかを聞いていたようです。そんな再編案は当時一般の教員も知らないことです。信じられない話だと思っていました」
ところが、幹部が外部に語った計画が密かに動き出していた。複数の関係者によると、人文・文化学群にある人文学類と比較文化学類、それに日本語・日本文化学類の3学類を統合し、新たに人文学専門学群として2029年4月に再編する文書が、今年3月になって3学類の教員に突如示されたのだ。
......続きはZAITEN6月号で。
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