ZAITEN2025年10月号

高額賠償を命じられながら株主には一言の「お詫び」もなし

山口放送「最高裁敗訴」で〝逆ギレ総会〟決行

カテゴリ:企業・経済

 山口県周南市に本社を構え、テレビ局とラジオ局を兼営する山口放送が、役員退職慰労金の不支給決議をめぐる裁判で、今年3月6日に最高裁の不受理決定で敗訴が確定。2000万円余の支払いを命じられた。  

 同社は裁判所に命じられた賠償金全額をすぐに支払ったが、普通の経営さえしていれば不要だった出費であり、代表取締役会長だった岩田幸雄以下、経営陣の責任は重い。この間、裁判についてはホームページでも公表せず、賠償についても沈黙を守ってきた。  

 そうした中で6月24日、山口放送の株主総会が開催された。2年ぶりに黒字転換して、わずか203万円の経常利益を計上し、100円配当を維持した会社にとって、2000万円余はかなりの痛手になる損害額だ。

ついに認めた「期待権の侵害」

 当然、株主への「お詫び」と再発防止に向けた改善策等の発表が行われると思われたが、その期待は裏切られた。議題の審議に入る直前に常務の横道秀彦が、1分ほど裁判の概要を説明し、「不受理の決定は誠に遺憾ではありますが、最高裁の判断ですのでその結果に従い履行することにしました」と報告したのみ。お詫びはなかった。ここに至っても「加害者」としての自覚は持てないようだ。

......続きはZAITEN10月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

アステラス製薬 安川会長「AI高評価」に〝1人ご満悦〟

新日本科学〝いわく付き役人天下り企業〟の家督相続に暗雲

復活目指す「造船大国」は〝転覆前夜〟

【特集3】JR東日本との「難儀な連携協定」に不協和音

【特集3】JAL「赤坂・鳥取体制」の限界

【特集2】「天下り組」に食い物にされる廃炉&汚染水処理事業

【特集2】東京電力「再建シナリオ破綻」の現在地

INPEX「次期天下り社長」が狙う〝JAPEX吸収〟

UACJ「外国人労働者差別」と「隠蔽加担」

関電工「人間第一」が聞いて呆れる現場の実態