2021/02/01

花王、ライオン、P &G、シャープ……

【特集・コロナ便乗企業】「ウイルス除去」を謳う脱法スレスレ企業

カテゴリ:クレーム・広報

コロナ禍で相次いで「ウイルス除去」を謳い始めた各社の布用消臭スプレー。しかしこの時期に狙いすましたかのように表示を変更しておきながら「新型コロナは念頭にない」とは、あまりに消費者を馬鹿にしていないか――。

 カーテンやソファ、コートなど、頻繁には洗濯できない布製品に染み込んだ臭いを消すために使われる消臭スプレー。日本では米企業プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)社の「ファブリーズ」が1999年3月に全国販売してヒット商品となったのをきっかけに国産メーカーも追随し、今年1月現在、ファブリーズ以外にも花王の「リセッシュ」、ライオンの「トップNANOXスプレー」などが主要ブランドとして流通している。だが最近、この消臭スプレーを扱う各社の販売戦略が明らかに変化を見せている。消臭に加え除菌効果を謳う表示はファブリーズが発売後まもなく行っていたものだが、昨年のある時期から「除菌・消臭+ウイルス除去」(ファブリーズ布用スプレー)、「消臭・除菌 ウイルス除去まで」(リセッシュ除菌EX)、「99%除菌 ウイルス除去まで」(トップNANOX除菌・消臭スプレー)など、各社がそれぞれのパッケージに、「ウイルス除去」の効果を表示するようになった。

 そこで3社に、消臭スプレーにウイルス除去効果があると表示するようになったのはいつからか質したところ、P&Gは〈昨年10月オンエア開始のファブリーズ布用スプレーのTVCFから〉、花王は〈昨年8月5日にテレビCFのオンエアから〉、ライオンは〈トップNANOX除菌・消臭スプレーに関しては、19年7月の発売時から。ただし同商品の先代商品である、トップHYGIA除菌・消臭スプレー(19年7月出荷終了)に関しては13年の発売時からウイルス除去効果について表示していた〉と回答した。

新型コロナでは実験なし

 13年の時点で「ウイルス除去効果」を表示していたライオン以外の2社は、昨年後半までは特に「ウイルス」を強調していなかったようだ。だが、昨年からのコロナ禍にあってテレビCFで「ウイルス除去」を謳えば、消費者は条件反射的に新型コロナウイルスを連想するだろう。

 実際、SNSで「ファブリーズ+コロナ」「リセッシュ+コロナ」などと検索してみると、一般消費者の多くがこれらの商品に新型コロナへの感染予防効果があると信じ、日常的に衣服や家具に吹きかけていることが確認できた。広告効果はてきめんのようだ。

 だが、これらの商品は、コロナ禍に合わせるかのように「抗ウイルス」を強調し始めた一方、そのウイルスが「新型コロナウイルス」であると特定しているわけではない。そこで、前出3社に「除去できる」とするウイルスに新型コロナウイルスは含まれるかも質したところ、ライオンは〈新型コロナウイルスで除去効果を確認する試験は行っておりません〉。

......続きは「ZAITEN」2021年3月号で。

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