2021/04/01

興銀出身常務への“お願いメール”送信で――

みずほ行員「自宅待機5年」退職強要の戦慄

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直前までは佐藤康博以下、経営陣から顕彰されていた中途入行の行員は"1通のメール"で働き盛りの40代を棒に振った。さらに、悲痛な「内部通報」は捻じ曲げられた―。行員を人とも思わないみずほ人事部の恐るべき実態とは――。

「私は何か不正をしたわけではありません。にもかかわらず、執拗に退職を強要され、5年間も自宅待機を強いられています。結果、働き盛りの40代半ばを仕事も与えられず、無為に過ごすことを余儀なくされた。なぜこのような目に遭わなければならないのか」

 悔しさを滲ませて語るのは、みずほ銀行調査役の50代男性。2016年4月、人事部から口頭で「自宅待機命令」を受けて以来、現在まで出勤できていない。組織ぐるみのパワーハラスメントに苦しみ、精神科などに通院。18年末に内部通報に踏み切るが、適切な対応はなかったという。挙げ句、今年3月には給与の支給が全額停止された。「精神的な限界はすでに超えている」と語る。

 男性は自宅待機命令には、正当な根拠がないと主張。「銀行は認めませんが、そもそものきっかけは、ある上司の態度を注意したことだと確信しています」と話す。男性が振り返る日々は、みずほの想像を絶する暗部だった。

旧興銀部長へのメール直後に支店に人事が「臨店」調査

「30代後半でみずほに中途入社しました。質の高いコンサルティング業務が可能で、結果を出せば正当に評価してくれることに、家族ともども感謝していました」

 男性は07年に地方銀行からみずほ銀に転職。関西エリア限定採用で入社した。以降、優秀な成果を上げて、社内の「アウォード賞」を10、13、14年と3度も受賞。13、14年には当時みずほ銀頭取で、現みずほフィナンシャルグループ(FG)会長の佐藤康博以下、経営首脳、役職員延べ1000人の前で「タブレット端末研修」の講師役を務めた。関西でも多数の表彰を受け、社内雑誌に紹介されるなど、仕事にやりがいを感じ、充実した日々だった。

 しかし、ある「事件」をきっかけに状況が一変する。

 京都支店の課長代理として、業務推進・CS推進担当を兼務していた14年、前年の旧みずほ銀と旧みずほコーポレート銀行(CB)の合併を受けて、両行の支店オフィスも統合されることになった。その際、男性と同じフロアにやって来たのが、CB京都営業部の部長だった須見則夫。旧日本興業銀行出身(88年入行)で「人事に強い」と囁かれる人物だった。

 そして14年12月、男性は須見に1通のメールを送る。須見は営業時間中、来店客から見える場所で足を組みなら新聞を大きく広げて読むことが日課だった。行員も気になっていたある日、客から「あの偉そうに新聞を読んでいるのは誰だ」と苦情が入ったため、そのような態度を顧客に見せないようお願いする趣旨だった。

......続きは「ZAITEN」2021年5月号で。

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