2021年08月号

選挙のために〝変節〟を繰り返す自民の厚顔

【無能首長 特集】菅義偉に「ポイ捨て」された林市長の面の皮

カテゴリ:政治・国際

横浜市長_林文子サイトから.jpg林文子市長(公式ホームページより)

 自民党所属の衆院議員で国家公安委員長の小此木八郎(56)が、任期満了に伴う横浜市長選(8月8日告示、同22日投開票)に出馬する方向で調整に入った。現役閣僚の突然の出馬宣言に地元横浜関係者は驚きを隠せないが、「IR(統合型リゾート)反対」を公約に掲げるという小此木に、人間不信に陥っているのは現職市長の林文子(75)だろう。小此木出馬の謎を紐解くには、横浜市長選を巡る経緯を辿る必要がある。

 横浜市長選挙は一地方自治体の首長選挙であるが、横浜市は人口約372万人と日本最大の基礎自治体である。首相菅義偉の地盤であり、カジノを含むIR誘致の論争で全国的に注目を集めてきた。  現市長である3期目の林は自動車販売員からダイエー社長などを務め、2009年に野党推薦で初当選。その後に与党寄りとなり、3期目は自民・公明推薦で勝利した。その際、与党が推進するIRについては「白紙」だと曖昧な姿勢をとっていたが、自治体としてIR誘致の意思を示す期限直前の19年8月の定例会見で、ついにIR誘致を表明。その変節ぶりに地元は激怒し、IRの信を問う住民投票の署名活動を展開した。署名は法定数の3倍を超える約19万3000筆が集まった。「住民投票をするつもりはない」とした林だが、今年1月、渋々と市の委員会と議会に条例案をかけ、自公が支配する議会で否決された。

〝変節漢〟の汚名を背負ってまで唯々諾々と安倍―菅政権の意向に従ってきた林は、次期市長の切符は確実だと思っていたことだろう。市もIR誘致を着々と進め、6月11日の期限までに2つのカジノ業者も応募していた。

「IR推進」では勝てない

 しかし、林にとって晴天の霹靂の事態が起こる。自民が林を市長候補として推薦しないと言い出したのだ。 「慌てた林は6月10日、市議会自民党と50分にわたり交渉したが、自治体の首長の4期目を推薦しない党規約になっているということを理由に、勇退を促す自民側と平行線を辿った」(地元記者)

 林は「エイジハラスメントだ」と噛みついたが、所詮は負け犬の遠吠え。決め手になったのは事前のアンケート調査だったという。 「前北海道知事の高橋はるみの4期目選挙を自民道連は推薦しており、4期目の首長は推薦しないというのは詭弁。林を推薦しないことに決めたのは、市長選に向けて自民が広告代理店を使った2つの調査の結果だ」(地元政界筋)  その調査のひとつは林、三原じゅん子(56)、松田公太(52)のうち、誰が横浜市長に相応しいかというもの。三原は自民党の神奈川選挙区の参院議員。松田はタリーズコーヒージャパンの創業者で、元みんなの党所属の参院議員。今は「エッグスンシングス」というパンケーキチェーンの代表である。 「菅政権誕生の際、菅が〝好物はパンケーキ〟と言い出したことがある。官邸記者らを引き連れて松田の店で会食しているパフォーマンスを報じさせたが、松田擁立を睨んでの動きではないかという声もあった。しかしアンケート結果は林が断トツで、三原が2位、松田は3位だった」(前出関係者)  これでは林に決まりそうなものだが、問題はもうひとつの調査結果だったという。

......続きは「ZAITEN」2021年8月号で。

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