2022年06月号

社員も嘲笑する「カネ、カネ、カネ」のオーナー支配

ポーラ鈴木会長が宣う「業績に不満な私は障害者」

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ポーラオルビス_鈴木郷史_2020.jpgポーラ・オルビスHD鈴木郷史社長(サイトより)

 化粧品大手のポーラ・オルビスグループで社員たちの怨嗟の声が日増しに高まっているという。その矛先は、他ならぬグループ総帥のポーラ・オルビスホールディングス(ポーラHD)社長、鈴木郷史(68、中核事業会社ポーラ会長を兼務)に向けられている。


 今年2月16日に開催されたグループ部門長会議―。同会議は社長の鈴木以下、幹部や表彰対象者など約200人が一堂に会する年1回の重要な催しである。
 鈴木は挨拶の中で、最近気になることとして、高齢者、障害者、外国人など、製品のデザインプロセスから軽視されてきた人々を上流から巻き込もうとする「インクルーシブデザイン」を取り上げていた。会議に出席していた事業会社のポーラ幹部は、この席上、鈴木から次のような驚くべき発言が飛び出したと証言する。


「単に身体に障害がある人だけではなく、社会への不公正などの不満を感じている人も含めて......」
 高邁な話をしていたかと思いきや、唐突にこう付け加えたのだ。
「昨年の業績が不満だから、私も障害者だ」


 出席者の誰もが耳を疑った。コンプライアンスが厳しく問われる昨今。先日も牛丼チェーンの吉野家常務の暴言が問題視され、解任される事態に陥った。ポーラ幹部は、人権意識の欠片もない妄言に「22年前からトップの座に君臨し続ける鈴木会長の真の姿が凝縮されている」と吐き捨てる。

......続きはZAITEN6月号で。

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