2022年06月号

監査法人を監督する立場だっただけでなく……

EY新日本が顧問に招いた「元金融庁幹部」の〝不都合な過去〟

カテゴリ:企業・経済

2206_金融庁_森田宗男_160614_時事.jpg森田宗男氏

 4大会計事務所の一角をなすアーンスト・アンド・ヤング(EY)の日本における統括法人、EYジャパン。本誌は5月号で、その主要メンバーファームであるEY新日本監査法人と、同じ「ビッグ4」のデロイト・トウシュ・トーマツのメンバー企業、デロイトトーマツコンサルティングとの〝奇妙な紛争〟を報じた。


 EY新日本とデロイトトーマツは、2015年に起きた東芝粉飾事件に深く関わり、「粉飾を見抜けなかった」監査法人と「粉飾を指南していた」コンサルとして因縁が深いことは前号で報じた通り。7年前の事件が尾を引いていたわけだが、ここに来てEY新日本に新たな事実が判明した。5月号で報じた紛争のきっかけとなった人物はかつて東芝粉飾事件で因縁のある大物コンサルだったが、今回の中心人物もまた東芝粉飾事件に深く関係した元大物官僚だ。


 内閣官房内閣人事局が今年3月25日付で発表した「国家公務員の再就職状況」。これによると、金融庁OBの森田宗男が昨年11月1日付でEYジャパンの「シニア・アドバイザー」に就任していたのだ。森田のEYジャパンへの天下りは、EY新日本周辺では囁かれていたが、当初、EYジャパンはこの事実を公表しておらず、内閣人事局の公式発表で裏付けられた格好だ。

......続きはZAITEN6月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

アステラス製薬 安川会長「AI高評価」に〝1人ご満悦〟

新日本科学〝いわく付き役人天下り企業〟の家督相続に暗雲

復活目指す「造船大国」は〝転覆前夜〟

【特集3】JR東日本との「難儀な連携協定」に不協和音

【特集3】JAL「赤坂・鳥取体制」の限界

【特集2】「天下り組」に食い物にされる廃炉&汚染水処理事業

【特集2】東京電力「再建シナリオ破綻」の現在地

INPEX「次期天下り社長」が狙う〝JAPEX吸収〟

UACJ「外国人労働者差別」と「隠蔽加担」

関電工「人間第一」が聞いて呆れる現場の実態