ZAITEN2022年04月号

成果に関係なく20代で年収1000万円もロートル社員も一定数存在

【職場ウォッチング第53回】住友商事

カテゴリ:企業・経済

住友商事本社_サイト用.jpg住友商事本社ビル(大手町プレイス イーストタワー)

 住友商事は、住友グループの大手総合商社。三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅と共に5大商社の一角である。

 鋼材・鋼管・輸送機材など、金属製品・鋳鍛造品を扱う金属事業、輸送機、建機ビジネスおよびリース、ファイナンスを扱う建機事業、交通輸送、再生可能エネルギー発電、電力小売、総合物流・港湾ビジネスなどを扱うインフラ事業、ケーブルテレビやテレビ通販、デジタルメディア、5Gシステム、携帯電話販売などを扱うメディア・デジタル事業、ライフスタイル・リテイル、食料、生活資材・不動産分野を扱う生活・不動産事業、資源・エネルギー、化学品・エレクトロニクスの安定供給を担う資源・化学品事業の6つの事業分野を柱に展開。

連結売上高は4兆6450億円、連結社員数7万5383人。世界65カ国・地域に134拠点を展開し、連結対象会社数は921社である。

 住友の歴史は17世紀、初代住友政友が京都に書林と薬舗を開設したことに始まる。政友が商人としての心得を説いた「文殊院旨意書」に残された「信用・確実」「浮利を追わず」という教えは、住友の事業精神のルーツとして現在も住友グループで継承・堅持されている。

 住友商事のルーツは、1919年に住友本社が中心となって設立された大阪北港(後に住友土地工務と改称)である。45年、日本建設産業と社名を改めて正式に商社ビジネスへの進出を決め、52年に社名を住友商事と改称した。

  初代田路舜哉社長の積極拡大路線によって57年に年間売上高でベストテン入りを果たし、4代目植村社長時代には「ビッグ・スリー アンド ベスト・ワン」(売上高第3位、利益第1位)を全社ビジョンとし、83年には利益第1位となった。

新田龍の働き方改革総合研究所

にった・りょう―ブラック企業問題の専門家。大学卒業後、複数の企業で事業企画、営業管理職、人事採用担当を歴任。仕事柄、数多くの企業と関わりを持つなかで事業運営手法にまつわる知見を深める。

......続きはZAITEN2022年4月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

名古屋鉄道「どケチ」&「行政タカリ」体質

ハーレー日本法人〝白頭鷲〟の翼をもぎ取った「プロ経営者」

高島屋「株主・村上親子」の〝大立ち回り前夜〟

武田薬品が2日連続の「メディア軽視」で〝総スカン

脱・創業家「ファナック」〝軽量経営陣〟への不安

【特集】植田日銀「高市ショック」で〝戦々恐々〟

SBI北尾が宣う「新生銀の上場時時価総額」に市場が難色

ダルトン「買収防衛策」包囲網で万事休す

田辺三菱「高給取り新経営陣」起用の〝放蕩ぶり〟

日本製鉄〝鬼っ子〟USスチールの「深刻な危機」