ZAITEN2022年04月号

月桂冠 日本酒を引っかけては出来ない「折り紙キャンペーン」

カテゴリ:クレーム・広報

2204_月桂冠_商品.jpg〈月桂冠のボトル入り日本酒「THE SHOT」の折り紙写真投稿キャンペーンに関して一言いわせてほしいです。たまたま電車の指定席で飲んでいて、フタについていた「瞬間リラックス」というPOPから、このキャンペーンを見ることになりましたが、折り紙はどれもこれも難しいものばかり。その場で応募が絶対無理だなと思いました。こんな難しい折り紙、折れる人がいるんですかね〉(読者のメールより)

 日本酒と折り紙―。和テイストで組み合わせは悪くない両者。しかし、日本酒を一杯引っ掛けて折り紙を折るのも骨が折れそうではある。そんなことを思いながら「THE SHOT」に付いているQRコードからキャンペーンを確認したところ、指定するハッシュタグを付けた折り紙の写真をツイッター上に投下し、そのワザを競い合うという内容。公式ホームページには、1例として、ペガサスにバッファロー、ドラゴンなど、プロの折り紙作家のフチモトムネジ氏の手による、見たこともないような作品が並ぶ、非常にこだわりの強いものだった。

 なぜ、月桂冠がこのようなキャンペーンをやっているのか? 「今回は、キャンペーン担当部署で検討した結果、コロナ禍の中で、ご自宅にいながら楽しむことができる折り紙をテーマに選定しました。それを契機に折り紙の写真投稿を募る企画を実施しました。応募する皆様には、完成度の高さよりも、ご自身なりの『好きを楽しむ』時間を充実していただこうという主旨で実施しています。より自分らしく楽しまれている様子が伝わる作品を選考する予定です」  と話すのは月桂冠広報の塔野岡氏である。

 公式HPには、うまく折れない人のために折り方教室の動画がアップされている。しかし、ほろ酔いで、こんなに精密な折り紙を折れる器用な人は少ないだろう。それでも塔野岡氏は「担当者も折り紙に挑戦し、ツイッターへアップするなど、私どもでも折り紙を楽しんでいますよ!」と前向き。
 それなら担当者の折り紙作品を見ようと、公式ツイッターを確認したところ、フチモト氏にインスパイアされたのであろう「馬」や「冬のクワガタ」など、アートにどっぷり浸った折り紙作品の写真を社員たちが惜しげもなく投下していた。しかし、どれもお世辞にもうまいといえない。
〝社命〟かは知らないが、キャンペーンを盛り上げる役目の月桂冠の社員ですらこのレベルなのに......。やはりこのキャンペーンは難しすぎる。

「『好きを楽しむ、はじまりに』の商品コンセプトをもとに、これまでにも『キャンプ』や『釣り』など、奥深い趣味の世界にちなんだテーマを取り上げ、関係する写真を募集してきました」と塔野岡氏は胸を張る。しかし、どれもマニアック過ぎて、その場ですぐに投稿できるようなものではない。今度は、ボトル酒を飲んで〝瞬間リラックス〟している人たちが取り組めるような簡単な題材を取り入れてみては如何だろうか。

......続きはZAITEN4月号で。

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