ZAITEN2022年01月号

参天製薬「いきなり社長退任」で問われる責任

カテゴリ:企業・経済

 眼科用医薬品では国内屈指の名門、参天製薬で不可解な社長交代が起きてから間もなく3カ月。2022年11月8日の決算説明会で後任の社長である伊藤毅は、前社長である谷内樹生が力を入れていた米国事業の見直しを表明するなど、独自色を出しつつある。  谷内がいたことなど早くもなかったかのようだ。

 振り返れば、一連の社長交代ははじめからおかしなことばかりだった。業界紙記者は語る。 「参天広報から〈当社代表取締役社長兼CEOである谷内樹生から、一身上の都合により、代表取締役社長兼CEOを辞任する旨の申し出がありました〉との連絡がメディアにあったのが9月12日の夜8時過ぎです。メールには後任に日本事業を統括していた伊藤副社長が昇格すること、翌13日朝7時半に緊急電話会見を開くことが短く記されていただけでした。すわ不祥事かと思いました」



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