ZAITEN2023年04月号

専門家も緊急承認と有効性に疑問

塩野義製薬「ゾコーバ」は疑惑だらけ

カテゴリ:TOP_sub

 国産の新型コロナ治療薬「ゾコーバ」が、昨年11月に緊急承認されて3カ月が経過した。この薬は塩野義製薬と北海道大学の共同研究で開発された国産初となる新型コロナ治療の飲み薬である。ただ、承認までのプロセスは異例づくめだった。
 承認に向けた審議が行われる前だった昨年3月、政府は承認後速やかに100万人分を購入することで塩野義製薬と基本合意した。承認前の購入合意は本来であれば考えられない。しかも、5月には承認のハードルを下げる緊急承認制度を新設。審議では専門家から異論が相次いだが、最終的に11月には緊急承認が決まる。すると、翌12月に政府はさらに100万人分を追加購入した。合計200万人分の「ゾコーバ」が、税金で買い上げられたのである。

 しかし、新型コロナの第8波の最中にあっても、実際の医療現場では、「ゾコーバ」はほとんど処方されていない。塩野義製薬によると、今年2月5日時点での投与実績報告数は、全国で2万8050人分に留まる。つまり1%程度しか使われていないのだ。 「現状としては、予想通りあまり使われていないと感じています」

 こう話すのは、東京大学大学院薬学系研究科の小野俊介准教授。小野准教授は、元厚労省薬系技官でもあり、大学では医薬品の承認体制を研究している。

......続きはZAITEN4月号で。

購読のお申し込みはこちら 情報のご提供はこちら
関連記事

金融庁「いわき信組不正」放置の大罪

高市政権の「原発・核融合発電礼賛」が招く電力危機

ラピダスの未来は〝濡れ手で『泡』〟

経産省「柏崎刈羽再稼働」で規制委従属化を画策

佐高 信 vs. 清武英利「記者にとって『とにかく書け』という意識は大事」

【特集2】再開発で跋扈する「準備組合」の実態

【特集2】新型「地上げ2・0」三菱地所「悪質地上げ」の強引手口

【特集1】〈緊急アンケート〉 大手PR会社&コンサルの「違法コピー疑惑」

ネオ・コーポレーションが繰り返す「嫌がらせ営業」

財務省・厚労省が目論む「非人道的」医療費削減